研修生

dannapanでは基本、研修という制度は導入しておりません。

4月のとある日、当店で研修したいとの要望の電話があった。

電話だけでは、どんな人かもわからない、面接をすることに。

面接時に聞いてみた、なぜウチなのか、どういう目的で何を習得したいのか。

僕より少し年上の彼は言った。「たくさんの種類のパンを1人で焼いていること、そして将来自分で焼いたパンを出せるカフェがしたいのだと」

うん。どこかで聞いたことのある話だ。

給料はいらないから、どうしても学ばせてほしいと。

その熱意は感じられたので、じゃぁやってみようかという話に。ただ、、無賃労働はダメだ。

お客様からお代いただいてパンを販売させていただいている、そのお代を頂くという責任はパンを焼く根幹として持っておかなければならないからだ。

そして仕込みの日と、朝4時に出勤してもらい研修が始まった。

約1か月の超ド短期の研修で何かを学んで帰ってほしい気持ちで接しました。

今回の初めての研修生、人に何かを教える難しさと、自分の無知さを痛感しました。

そして何から教えるかの順番は研修生の今までの経験や知識からもっとすり合わせたうえで、スタート地点を決めるべきだとも感じた。

自分が当たり前と思っていることも、相手は当たり前ではないことも。飲食において注意すべき点も知ってると思ってるのは自分だけで、知らないかもしれない。

反面教師とはよく言ったものです。

今までは教わることばかり経験してきましたが、人に教えることが自分の成長にも繋がることも実感した1か月でした。

彼の夢は現実のものとして逆算できているだろうか。

いつかその未来を迎えることができたなら嬉しいです。

がんばれ。